とびひについて
- とびひって?
- 「とびひ」は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)が正式名称で、ブドウ球菌や溶血性連鎖球菌が原因菌になります。
掻いたりする刺激で他の部位に火事のように広がることから、「とびひ」と言います。
とびひは、あせも・虫刺され・湿疹などに掻くなどの刺激が加わることで、感染を起こして発症します。また、鼻孔の入り口には細菌が多く存在しており、鼻を触ったりするとそこから、とびひになることも多いです。
- どうやって予防したらいいの?
- 夏は汗をかいたら綺麗なタオルなどでふき取り、可能であれば更衣や入浴を行い、皮膚を清潔に保つようにしましょう。
また、しっかりと手洗いをすること、爪を切っておくことも重要です。
- 治療は?
- ニューキノロン系抗菌薬の軟膏を塗って、可能であれば全体をガーゼで覆います。
ガーゼは1日に1~2回取り替え、水疱ができた時は基本的には潰さずに経過をみます。
軽症であれば抗菌薬の外用のみで、状態によって抗菌薬の内服も併用します(セフェム系)。なかなか治らない時には、抗菌薬が効かない場合(耐性化)がありますので、その際は再診して状態確認をするようにしましょう。
また、痒みをやわらげるために抗ヒスタミン薬も併用することがあります。
治療の原則として、掻かないことが重要になります。
- とびひになった場所を洗ってもいいですか?
- 洗って大丈夫です。せっけんを泡立てて、そっと洗います。状態によりますが、湯ぶねにつかるよりシャワーがよいでしょう。使用するタオルは共有しないようにしましょう。
- プールにいってもいいですか?
- とびひを悪化させたり、他人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は完全に治るまでは控えるようにしましょう。
- 幼稚園・保育園、学校は行ってもいいですか?
- 基本的には登園は問題ありませんが、発疹のある場所はガーゼなどで保護しましょう。また、病変が多発している場合、広範囲にわたる場合は休むようにしましょう。