頭部外傷
グランベリーパーク内の毎日診療の小児科
小児科ではお子さんが転んだりするなどして頭をぶつけたと相談を受けることが多く、小児にとって頭部外傷は日常生活の中で遭遇することが多い怪我と言えます。
多くの場合はそのまま様子をみたり、ぶつけた部位を少し冷やしてあげたりという対応で大丈夫です。しかし、注意が必要な場合もあります。
実際に、「大きな病院に行った方がいいのだろうか?」「頭のことだし、何か起きていたら心配」と思い、迷われたことがある方も多いのではないかと思います。 そのまま様子をみるのがよいのか、頭部CTを撮像して出血や骨折がないのか調べた方がよいのか、そういった判断のために病院を必ず受診した方がよい基準がいくつかあります。
【頭をぶつけた時に病院を受診すべき状態】
上記の場合には必ず病院・クリニックを可能な限り早期に受診するようにしましょう。
また、頭をぶつけてから24時間は上記症状が出現しないか、注意してお子さんのことを見守ってあげるようにしましょう。
これまでに頭部CT適応基準として、米国のPECARN、カナダのCATCH、イギリスのCHALICE(NlCE2014)がスタディとして報告されており、どの報告でも受傷機転、病歴、診察所見などの複数項目からCT撮像を検討することを判別しています。また、同時に不要な頭部CTを避けることで、被爆を減らすことの重要性が述べられています。判断に迷う場合はいつでもご相談ください。