水いぼについて
- 水いぼってなあに?
- 水いぼ(伝染性軟属腫)はウイルスによる感染症で、お子さんに多くみられる水疱(水膨れ)がメインの発疹です。
直接接触で感染する場合が多く、アトピー性皮膚炎のお子さんの場合はひろがりやすいことがわかっています。
- どうやって診断するの?
- 小児科ないし皮膚科で診察を受けることで診断されます。ほとんどの場合で特殊な検査は必要ありません。
- 水いぼって治療した方がいいの?
- 皮膚の状態によって、どのように対応した方がよいかが異なります。
- 治療ってどうするの?
- 自然経過をみるだけでも半年~1年で半数は治癒し、2年で8-9割のお子さんは治ります。しかし、とびひ(伝染性膿痂疹)を合併してしまった場合や、発疹の数・状況によっては外科処置(トラコーマ鑷子での摘除)の治療が良い場合もあります。
・とびひを合併してしまう場合
・水いぼがあることによって生活制限がある場合
上記では積極的な治療の適応が考えられます。外科処置を行う場合は皮膚科で行うことになります。
また、アトピー性皮膚炎の治療中である場合はアトピーにしっかりした管理が重要になります。
他に、ヨクイニンという漢方(ハトムギの漢方)での治療効果の報告がありますが、効果が得られる人もいれば、あまり効果がない方もいるので、相談しながら治療を行うことになります。