ケイツーシロップというおくすりはビタミンKと呼ばれる成分のおくすりになります。
ビタミンKという成分は出血を止めるために必要な成分ですが、生まれてすぐのお子さんはビタミンKの体内量が不足する傾向があるため、ビタミンK欠乏性出血症を発症するために、生後すぐに内服で補充することが日本ではルーチンで行われています。
日本国内において、ケイツーシロップの投与方法は3回法(出生後、生後1週、生後1ヵ月時の3回投与)と、生後3か月まで毎週1回内服を行う3か月法(13回投与)が混在していました。
2021年11月30日、日本小児科学会において、2015-2017年の3年間で、条件を統一したお子さんにおいてビタミンK欠乏症が原因と考えられる出血性疾患の症例数について、調査を行った結果をもとに提言があり、ビタミン吸収がうまくできない疾患のケースも含めて、ビタミンK欠乏が原因と思われる出血性疾患のうち頭蓋内出血が13例あり、3か月法では頭蓋内出血をきたした例を認めませんでした。
今回の調査のみで結論をつけることはできませんが、今後はケイツーシロップは3か月法(13回投与)が主流となっていくと思われます。
その中で、もし13回投与が行われていないお子さんがいらっしゃいましたら、当院でもケイツーシロップの処方を行います。
2021年12月時点での保険適応はないため、希望される方へは自費処方となりますが、不明点がございましたらご連絡いただければと思います。
袋に入っていますが、そのまま口に入れると口を傷つける恐れがあるので、スポイトをお渡ししますので、そちらをご利用ください。
原液のままで内服しても問題ありませんが、薬杯を同封しますので、そちらを利用いただいて3-5倍程度に希釈いただいても大丈夫です。
診察料:1000円
処方料:1回分200円、10回分で2000円(全て税込み)となります。紛失などでケイツーシロップが足りなくなった場合は、当院へ連絡をお願いします。