- 子宮頸がんって?
- 女性の子宮の入り口付近にできるがんです。
日本では20~40台の女性を中心に毎年約1万人が新規に子宮頸がんと診断され、年間約3000人が子宮頸がんにより亡くなっています。
日本だけで毎日8人前後の方が子宮頸がんによって亡くなっている状況です。
- 子宮頸がんはなぜできるの?
- 子宮頸がんの95%以上がヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によると言われています。
そのため、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防することが重要となりますが、約8割の女性が生涯の内に1回は感染すると言われています。
- 子宮頸がんって予防できるの?
- 2020年の論文データでは、17歳未満でHPVワクチンを接種した場合、子宮頸がんの88%を予防できるという結果が出ています。
- HPVワクチンっていつ接種するの?費用はかかるの?
- 定期接種として小学校6年生から高校1年生までの女性が公費で接種可能です。
1997年度~2005年度生まれの女性は特例で公費でのキャッチアップ接種が可能となっております。
- 副反応は大丈夫?
- 一過性の痛みや腫れは多く発生しますが、短期間で改善します。重い副反応の発生率は1万人あたり1~5人程度と言われています。
決して副反応の率が多いわけではなく、海外ではすでに10年以上接種されておりますが、副反応がゼロというわけではありませんので、接種に際しては本人を含めた希望の有無を確認することは重要となります。
- 男性も接種できますか?
- 9歳以上の男性であれば接種可能ですが、こちらは定期ワクチンではないため自費のワクチンになってしまいます。
男性の場合は子宮頸がんにはなりませんが、周囲の方やパートナーを守ることにつながります。また、中咽頭がん、陰茎がん、肛門がんといった他のHPVが関与するがんの発症リスクを下げることもできると言われています。
- ワクチンって種類があるの?
- 現在、定期接種で用いられるワクチンは3種類で「サーバリックス」と「ガーダシル」と「シルガード」というワクチンになります。
何種類のウイルスの型に対応しているかで、何価という数字が決まります。
「サーバリックス」は2価、「ガーダシル」は4価、「シルガード」は9価になります。
今後は9価のワクチンがスタンダードになっていくと考えられています。
- 2006・2007年度生まれなのですが、高1までの定期接種期間を超えてしまいました。接種はできますでしょうか?
- 上記の期間の方は、通常の接種対象の年齢(小学校6年から高校1年相当)を超えても、2025年3月末まで公費接種で無料での接種が可能です。